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【まとめ】大分県臼杵市の「高齢者支援」|離れて暮らす親のために今からできること

臼杵市で暮らす親から「転んで入院した」と電話が入る。県外にいる子どもは、すぐには帰れない。退院後の暮らしを誰に相談すればよいのか、見当がつかない。

私自身も、県外の親と離れて暮らす一人です。医療・介護の現場で5年働く中で、準備が間に合わず慌てるご家族を何度も見てきました。

本記事では、臼杵市の高齢者支援を、離れて暮らす家族の目線で整理します。最初の相談窓口は2か所です。住宅の改修は、退院が決まる前に相談を始める必要があります。

掲載した情報は2026年10月10日時点の臼杵市公式サイトにもとづきます。制度は変更される場合があるため、利用前に臼杵市の窓口で確認してください。

臼杵市の高齢者支援 最初の相談窓口は2か所

臼杵市は、相談先に迷った人の最初の窓口として、次の2か所を案内しています。

窓口電話番号所在地受付
臼杵市役所 高齢者支援課0972-72-1065(直通)臼杵市大字臼杵72番1月曜日から金曜日
臼杵市医師会地域包括支援センターコスモス(臼杵事務所)0972-63-6250臼杵市大字戸室字長谷1131番地1月曜日から金曜日 8時30分から17時(電話は24時間連絡可能)
臼杵市医師会地域包括支援センターコスモス(野津事務所)0974-24-3200臼杵市野津町大字野津市171番地月曜日から金曜日 9時30分から16時

地域包括支援センターコスモスは、臼杵市が臼杵市医師会に委託している総合相談窓口です。保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーが、介護、健康、福祉、生活の相談に応じます。

地域包括支援センターコスモスは、高齢者本人だけでなく、介護をしている家族の相談も受け付けています。

参照:臼杵市「地域包括支援センターについて」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020600834/

参照:臼杵市「相談窓口」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020800111/

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介護保険の申請は入院中でも始められる

介護保険のサービスを使うには、要介護認定の申請が必要です。申請の窓口は、臼杵市役所臼杵庁舎の高齢者支援課と、野津庁舎の市民生活推進課です。

要介護認定の申請は、本人や家族だけでなく、地域包括支援センターやケアマネジャーによる代行もできます。県外に住む家族は、地域包括支援センターコスモスに代行を相談する方法が現実的です。

申請後の流れは次のとおりです。

  • 調査員による訪問調査(入院中の場合は病院で実施)
  • 主治医による意見書の作成
  • 介護認定審査会による判定
  • 臼杵市から結果を郵送

訪問調査は入院中の病院でも受けられます。親が入院した段階で申請を始めると、退院後の準備に使える時間が長くなります。

参照:臼杵市「介護サービスを利用するまでの流れ」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020600926/

相談が遅れやすい3つの場面

私が医療・介護の現場で見てきた中で、ご家族の相談が遅れやすい場面は3つありました。

  • 退院の直前になってから、自宅の段差や家具の配置に気づく場面
  • 認知症が進んでから、見守りの道具を探し始める場面
  • ひとり暮らしが限界に近づいてから、支援を探し始める場面

3つの場面に共通する原因は、「困ってから電話する」という順番です。親が元気なうちに、家族が一度電話をしておくと、いざというときの動きが早くなります。

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困りごと別 臼杵市の高齢者支援一覧

臼杵市の高齢者支援は、制度ごとにページが分かれています。私は臼杵市公式サイトの情報を、困りごと別に1枚の表へまとめました。

困りごと制度費用・助成額
食事の用意が難しい配食サービス1食500円(週3回まで)
急病や転倒が心配緊急通報装置の貸与設置料17,270円(生活保護世帯を除く)
認知症で行方不明が心配臼杵市高齢者等SOSネットワークへの事前登録登録申請書と写真2枚が必要
位置を確認したい高齢者等GPS機器利用支援事業初期経費に上限10,000円を補助
掃除や洗濯が難しい訪問型サービス高齢者支援課に確認
手すりや段差が心配介護保険の住宅改修、在宅高齢者住宅改造費の助成後の見出しで説明
体のこりや痛みがつらいはり・きゅう・あんま施術料の一部助成1回600円を助成(年間24枚)
在宅介護の出費が重い家族介護用品の支給年額75,000円が上限

各制度の主な対象

 

  • 配食サービス:おおむね60歳以上のひとり暮らしの虚弱な高齢者、調理が困難な高齢者のみの世帯など
  • 緊急通報装置の貸与:おおむね65歳以上のひとり暮らしの虚弱な高齢者など
  • 臼杵市高齢者等SOSネットワーク:臼杵市在住のおおむね65歳以上で、行方不明になる心配のある人
  • 高齢者等GPS機器利用支援事業:臼杵市高齢者等SOSネットワークの登録者
  • 訪問型サービス:65歳以上で要支援1・2の人、基本チェックリストで生活機能の低下がみられた人
  • はり・きゅう・あんま施術料の一部助成:臼杵市在住の70歳以上
  • 家族介護用品の支給:要介護4または5の高齢者を介護する、市民税非課税世帯の家族

参照:臼杵市「各種サービス・助成事業など」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020600704/

参照:臼杵市「臼杵市高齢者等SOSネットワーク」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2015091500023/

参照:臼杵市「高齢者等GPS機器利用支援事業」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2021052400011/

参照:臼杵市「総合事業サービスの概要や利用するまでの流れ」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014030500049/

離れて暮らす家族がつまずく「近隣の協力者」

一覧表を作っていて、私が最も気になった条件は「近隣の協力者」です。

  • 配食サービスの申請には、近隣に住み、安否確認に協力できる人が2名必要です。
  • 緊急通報装置の申請には、近隣に住み、安否確認に協力できる人が3名必要です。

子どもが県外にいる世帯では、協力者を子どもが引き受けられません。親のご近所や親戚に、誰が頼めるのかを先に確かめる必要があります。

私が高齢の方の生活支援に関わる中でも、子どもが遠方に住む世帯からの相談が多くありました。帰省したときに、親と一緒にご近所へ挨拶をしておくと、申請の段階で慌てずに済みます。

GPS機器の補助は申請期限に注意

高齢者等GPS機器利用支援事業の申請期限は、当該年度の2月末日です。領収証の日付が3月中の機器は、補助の対象外になります。年度末に購入を考える家族は、購入日に注意してください。

臼杵市で認知症が心配なときの相談先

認知症の相談も、最初の窓口は高齢者支援課と地域包括支援センターコスモスです。臼杵市には、認知症に特化した支援が3つあります。

受診を嫌がる場合は「うすきオレンジサポートチーム」

うすきオレンジサポートチームは、臼杵市の認知症初期集中支援チームです。認知症の専門医、保健師、社会福祉士、介護支援専門員などが、自宅を訪問して相談に応じます。

うすきオレンジサポートチームの対象は、自宅で生活する40歳以上の市民で、認知症が疑われる人や認知症の人です。臼杵市は、相談の例として次の状況を挙げています。

  • 認知症の専門医を受診したいが、本人が病院に行きたがらない
  • 本人が薬の服用や受診を自己判断でやめている
  • 介護サービスの利用がうまくつながらない

参照:臼杵市「認知症初期集中支援チーム」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2018100300034/

進行に合わせた支援が分かる「臼杵市認知症お助け帳」

臼杵市認知症お助け帳は、認知症の進行に合わせて、受けられる支援を1冊にまとめた冊子です。臼杵市公式サイトから、令和6年3月改訂版をダウンロードできます。

臼杵市認知症お助け帳には、自分で確認できる「認知症の気づきチェックリスト」も載っています。離れて暮らす家族は、帰省の前に一度目を通しておくと、親の様子を見る視点が増えます。

参照:臼杵市「臼杵市認知症お助け帳」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020800128/

本人も家族も参加できる「オレンジカフェ」

オレンジカフェは、認知症の人、家族、地域の住民、専門職が集まり、お茶を飲みながら交流する場です。協力金は100円です。

名称会場開催日時
ほっとオレンジカフェ臼杵市社会福祉センター1階大会議室毎月第2・第4火曜日 10時から11時30分
オレンジカフェみなみ南津留地区コミュニティーセンター毎月第1・第3金曜日 10時から11時30分
オレンジカフェだん・だん旧田野小学校図書館(第3月曜日は野津市民交流センターゆるる)毎週月曜日 10時から12時
オレンジカフェうすきね下北地区コミュニティセンター毎月第4月曜日 10時から11時30分(祝日の場合は翌日)

参照:臼杵市「オレンジカフェ」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2017050900035/

臼杵市外の認知症電話相談

  • 大分県こころとからだの相談支援センター:097-541-6290(月曜日から金曜日 8時30分から12時、13時から17時)
  • 認知症の人と家族の会 大分県支部:097-552-6897(火曜日から金曜日 10時から15時)
  • 高齢者総合相談センター シルバー110番:097-558-7788(火曜日から日曜日 8時30分から17時)

参照:臼杵市「相談窓口」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020800111/

私が医療・介護の現場にいた頃、認知症が進んでから、離床を知らせるマットやセンサーを急いで導入するご家族がいました。症状が軽い段階で相談しておくと、道具や支援を落ち着いて選べます。

退院前の住宅改修は着工前の相談が必須

臼杵市で住宅の改修に使える制度は2つあります。介護保険の住宅改修と在宅高齢者住宅改造費の助成は、ともに着工前の手続きが条件です。

項目介護保険の住宅改修在宅高齢者住宅改造費の助成
対象要支援または要介護の認定を受けた人要支援・要介護の在宅高齢者がいる世帯、75歳以上の高齢者がいる世帯、高齢者のみの世帯のうち、所得などの条件をすべて満たす世帯
内容手すりの取付けなど手すりの取付け、床段差の解消、滑り防止、洋式便座への取替など
助成対象工事費用の9割から7割を支給助成対象経費60万円を限度に3分の2を助成(介護保険の住宅改修の対象世帯は40万円)
手続き着工前に事前申請。担当のケアマネジャーへ相談着工前に高齢者支援課へ相談。着工済みの工事は受理されない

在宅高齢者住宅改造費の助成には、主に次の条件があります。

 

  • 対象の高齢者が臼杵市内に1年以上住所を有している
  • 世帯の生計中心者の前年の所得金額が200万円未満である
  • 世帯と同居者の全員が市税を完納している
  • 新築や増築を伴わない
  • 過去に同じ助成制度を利用していない

在宅高齢者住宅改造費の助成は、大分県と臼杵市が補助する事業です。最終決定は大分県が行います。臼杵市は、審査に時間がかかり、緊急の改造には対応できないと案内しています。

参照:臼杵市「住宅のバリアフリー化(住宅改修)」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2017120800012/

参照:臼杵市「各種サービス・助成事業など」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020600704/

退院日が決まってからでは間に合いにくい

私が医療の現場で何度も見た場面は、退院直前の家屋調整です。

私が勤めていた病院では、入院中の患者さんの自宅へ、リハビリの専門職が直接出向いていました。リハビリの専門職は、ベッドを置く部屋、トイレまでの動線、玄関の段差を実際に見て、必要な調整を提案します。提案の後は、工事を行う業者へつなぎ、手すりやスロープを整えてもらう流れでした。

自宅の確認から工事の完了までには、日数がかかります。退院日が先に決まった場合、ご家族は業者の手配と制度の申請に同時に追われていました。

親が入院した病院にも、同じような退院前の支援があるかもしれません。家族は、病院の相談員に「退院前に自宅を見てもらえるか」を早めに尋ねてみてください。

制度の側から見ても、退院直前の相談は不利です。介護保険の住宅改修には、要支援または要介護の認定が必要です。在宅高齢者住宅改造費の助成は、緊急の改造に対応できません。

親が入院した時点で、家族が病院の相談員と地域包括支援センターコスモスへ連絡する。私は、入院直後の連絡が最も確実な順番だと考えています。

高齢の親だけで暮らす家には、リフォームの訪問販売が来る場合もあります。外壁塗装の相場と断り方は、臼杵市で外壁塗装するなら|相場と訪問販売で即決しない理由にまとめています。

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臼杵市のバスと移動手段 地区で違う運行日

臼杵市は坂が多く、高台に建つ家も少なくありません。道幅が狭い地区もあります。私は臼杵市で暮らす中で、車を手放した後の移動が大きな課題になると感じています。

臼杵市は、市内循環線(ふぐバス)をはじめ、9つの路線でコミュニティバスを運行しています。私はコミュニティバスを利用した経験がありません。以下の表は、臼杵市公式サイトの情報をもとに整理しました。

路線運行範囲運行日
市内循環線(ふぐバス)臼杵駅から市内中心部毎日
南野津・東谷線野津市から菅尾駅前火曜日、木曜日
西神野線上西神野から板屋火曜日、木曜日
南津留線南津留コミュニティセンターから観光交流プラザ火曜日、金曜日
城崎線野津市から臼津交通前火曜日、木曜日
白岩線野津市から白岩火曜日、木曜日
パークゴルフ場線市役所から上松水曜日、金曜日
佐志生線市役所から黒島入口金曜日
うすきデマンド交通 ふじがわち号藤河内地区から市内指定施設月曜日、木曜日

コミュニティバスの運賃は定額200円です。小学生は100円、就学前の児童は無料です。コミュニティバスは、12月31日から1月3日まで運行していません。

ふじがわち号は、事前登録と事前の電話予約が必要な乗り合いのタクシーです。ふじがわち号の運賃は200円または400円です。

毎日運行する路線は市内循環線だけです。市内循環線以外の路線は、週に1日から2日の運行です。通院日とバスの運行日が合うかを、家族が時刻表で確かめておくと安心です。

親のかかりつけ医の診療日は、臼杵市の医療機関一覧で確認できます。

臼杵市は、ふぐバスの現在地をスマートフォンで確認できるサービス「う♡(すき)いまどこ」も用意しています。

参照:臼杵市「コミュニティバス・民間バス」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2023020200029/

行政サービスで足りない部分の補い方

私が高齢の方の生活支援に関わる中で、依頼が多かった内容は次のとおりです。

  • 買い物
  • 病院への付き添い
  • 片付けとゴミ捨て
  • 草取り
  • 料理

私が臼杵市公式サイトの高齢者向けサービス一覧を確認した範囲では、通院の付き添い、ゴミ捨て、草取りを個別に支援する制度は見当たりませんでした。タクシー料金の助成も、同じ一覧には掲載がありませんでした(2026年10月10日時点)。

掃除や洗濯は、訪問型サービスの対象です。ただし訪問型サービスには、要支援1・2などの条件があります。

私が現場で見てきたご家族は、行政のサービスと民間のサービスを組み合わせていました。組み合わせを考える順番は、次の3段階が現実的です。

  • 最初に、地域包括支援センターコスモスへ親の困りごとを全部伝える
  • 次に、公的な制度で対応できる部分を先に埋める
  • 最後に、残った部分だけを民間のサービスや親戚、ご近所に頼む

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臼杵市の高齢者支援でよくある質問

親が臼杵市、子どもが県外でも相談できますか
地域包括支援センターコスモスは、高齢者を介護している家族の相談も受け付けています。臼杵事務所の電話は24時間連絡が可能です。県外に住む家族は、まず電話で親の状況を伝えてください。
要介護認定を受けていなくても使える支援はありますか
配食サービス、緊急通報装置、はり・きゅう・あんま施術料の助成は、要介護認定を条件としていません。各制度には年齢や世帯の条件があります。訪問型サービスは、基本チェックリストで生活機能の低下がみられた人も対象です。
親が「まだ早い」と嫌がるときはどうすればよいですか
私が現場で見てきた範囲では、親を説得する前に家族だけで相談する方法が現実的でした。家族が先に情報を集めておくと、親の気持ちが変わったときにすぐ動けます。

まとめ 臼杵市の高齢者支援は「困る前の電話」から

  • 臼杵市の最初の相談窓口は、高齢者支援課と地域包括支援センターコスモスの2か所です。
  • 要介護認定の訪問調査は、入院中の病院でも受けられます。
  • 配食サービスと緊急通報装置は、近隣の協力者が必要です。
  • 住宅の改修に使える2つの制度は、ともに着工前の手続きが条件です。
  • 毎日運行するコミュニティバスは市内循環線だけです。
  • 行政のサービスで足りない部分は、公的な制度を先に埋めてから民間で補います。

臼杵市の人口は、令和7年の国勢調査で32,685人でした。高齢化率は、令和5年1月1日時点で41.64%です。高齢の親を離れて支える家族は、今後も増えていくと私は考えています。

参照:臼杵市「令和7年国勢調査の結果の公表について」 https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2026100600016/

参照:九州厚生局 掲載資料(臼杵市高齢者支援課) https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/000264186.pdf

親の家が将来空き家になる可能性がある家族は、相続した実家の片付けと売却までの進め方もあわせて確認してください。

読者の皆さんに今日してほしい行動は1つです。地域包括支援センターコスモスの電話番号(0972-63-6250)を、スマートフォンの連絡先に登録してください。

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