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相続した実家、どこから片付ける?遺品整理から売却までの進め方と費用【大分・臼杵】

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親が住んでいた家が、誰も住まない家になる。臼杵の町なかを歩いていても、雨戸が閉まったままの家、庭が背丈ほどの草に覆われた家が、以前より確実に増えていると感じます。

実際、大分県の空き家率は19.1%。5軒に1軒近くが空き家という計算で、全国平均の13.8%を大きく上回ります(総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)。

そして、相続した実家を前にした人がほぼ全員ぶつかる壁が、「家財が片付かないと、売ることも貸すことも決められない」という現実です。

この記事では、相続した実家をどう片付け、どう次に渡すかを、手順・費用の目安・臼杵市で使える補助金・税金のタイムリミットまで通しで整理しました。遠方に住んでいて何度も帰れない、兄弟と話がまとまらない……そんな状況でも、次の一手が決まる形にしています。

目次

「そのうち考える」が、いちばんお金のかかる選択になる理由

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空き家は、住んでいなくても毎年お金が出ていく

誰も住んでいない家にも、固定資産税・都市計画税はかかります。それに加えて、火災保険料、電気の基本料金、草刈りや庭木の剪定、遠方から通うための交通費。年間で数万円から十数万円が、何も生まないまま出ていきます。

放置すると、土地の税金が最大6倍になることがある

ここは知らない方が多いところです。住宅が建っている土地は「住宅用地の特例」で固定資産税が最大6分の1に軽減されていますが、2023年12月13日施行の改正空家法により、新たに「管理不全空家等」という区分ができました。

窓が割れている、屋根材が飛びそう、雑草が繁茂しているといった状態で市から勧告を受けると、この住宅用地特例が解除されます。つまり翌年から固定資産税の負担が一気に跳ね上がるということです。従来の「特定空家」より前の段階で対象になるため、ハードルは確実に下がりました。

相続登記は、もう「義務」になっている

2024年4月1日から相続登記が義務化されました。不動産を相続で取得したことを知った日から3年以内に登記申請をしなければならず、正当な理由なく怠ると過料の対象になります。名義が祖父母のまま止まっているというケースは、片付けより先に手を打つ必要があります。

相続した実家を片付ける5ステップ|順番を間違えないために

いきなり業者を呼ぶ前に、この順番を押さえておくと後戻りがなくなります。

ステップ1:相続人と名義を確認する

まず「この家を処分する権利が誰にあるか」を確定させます。相続人が複数いる場合、一人の判断で家財を処分すると後々もめる原因になります。誰が何を担当するのか、費用は誰が立て替えるのかまで、この段階でメモに残しておいてください。

ステップ2:捨ててはいけない書類を先に探す

片付けを始める前に、次のものを最優先で探します。

  • 遺言書(見つけたら開封せず、家庭裁判所での検認手続きへ)
  • 権利証・登記識別情報、固定資産税の納税通知書
  • 通帳、印鑑、保険証券、有価証券の書類
  • 年金手帳、確定申告の控え
  • 借入・ローンの契約書(負債も相続の対象になります)

業者に一括で任せると、こうした書類が段ボールごと処分される可能性があります。「探してから呼ぶ」が鉄則です。

ステップ3:形見分けするものを決める

写真、手紙、アルバム、故人が使っていた道具。これは費用対効果の話ではないので、時間をかけていい部分です。逆にここを飛ばして全部処分すると、後から兄弟間で「なぜ捨てた」という話になりがちです。

ステップ4:遺品整理・不用品の処分

ここでようやく業者の出番です。自力でやるか、業者に頼むかの分かれ目は、おおむね次の通り。

  • 自力向き:ワンルーム程度/近くに住んでいる/軽トラや人手がある/急いでいない
  • 業者向き:一戸建て丸ごと/遠方に住んでいる/期限がある/大型家具家電が多い/2階からの搬出がある

ステップ5:売る・貸す・空き家バンクに出す

家財がゼロにならないと、この判断はできません。不動産会社の査定も、解体業者の見積もりも、中身が入ったままでは正確に出ないからです。片付けは「処分」ではなく、次に進むための前提工事だと考えたほうが実態に近いと思います。

遺品整理の費用相場|間取り別の目安

遺品整理の料金は、間取りではなく実際の物量で決まります。とはいえ最初の見当をつけるために、一般的に示されている目安を挙げておきます。

間取り費用の目安作業人数・時間の目安
1R・1K3〜8万円程度1〜2名/2〜4時間
1DK5〜12万円程度2〜3名/2〜5時間
1LDK・2DK9〜25万円程度2〜4名/半日程度
3DK・3LDK17〜50万円程度3〜6名/1日
一戸建て(4LDK以上)25〜70万円程度/それ以上も4〜8名/1〜2日

※業者・地域・物量によって大きく変動します。あくまで最初の目安としてご覧ください。

金額が動く3つの要因

  1. 物量:同じ3LDKでも、押入れと物置が満杯かどうかで倍近く違います
  2. 搬出のしやすさ:家の前にトラックが停められるか、玄関までの通路が狭くないか、2階からの搬出があるか。臼杵の町なかのように道が細い地区は、ここが金額に効きます
  3. オプション作業:遺品供養、ハウスクリーニング、消臭、特殊清掃、仏壇の処分などは別料金になるのが一般的です

「無料回収」をうたうトラックには気をつける

「無料で不用品を回収します」と巡回するトラックに積み込んだ後、高額な作業料を請求されるトラブルは各地で報告されています。正規の廃棄物処理には必ず費用がかかります。「無料」という言葉が出た時点で、いったん立ち止まってください。

臼杵市なら、家財処分費に最大10万円の補助が出る

これは臼杵市で実家を持つ方に、ぜひ知っておいてほしい制度です。臼杵市の「空き家バンク活用促進補助金」では、空き家バンクに登録した物件について、

  • 家財処分費:10万円以内(全額補助)
  • 仲介手数料:5万円以内

が補助されます。さらに、購入者・入居者側が使える空き家改修補助金(移住者は100万円以内、市内在住者は50万円以内、いずれも2分の1補助)もあり、「片付けて、直して、次の人に渡す」までの流れを市が後押ししている形です。

つまり、売却や賃貸を考えているなら、片付けに着手する前に空き家バンクへの登録を検討したほうが得になる可能性があります。先に自費で全部片付けてしまうと、この補助を使えるタイミングを逃してしまうからです。

制度の詳細・要件・申請の順番は年度によって変わることがあります。必ず市の窓口で確認してください。
臼杵市|移住・定住を応援します(支援制度一覧)

売却するなら「3年」がタイムリミット|空き家3,000万円特別控除

実家を売ったときの譲渡所得(もうけ)には税金がかかります。ただし一定の条件を満たすと、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例(被相続人の居住用財産=空き家を売ったときの特例)が使えます。

主な適用要件

  • 亡くなった方が一人で住んでいた家であること(相続の直前に空き家になった)
  • 家屋が昭和56年5月31日以前に建築されたものであること
  • 区分所有建物(分譲マンション等)の登記がされていないこと
  • 売却代金が1億円以下であること
  • 家屋を耐震改修して売るか、取り壊して更地で売ること(令和6年1月1日以後の譲渡は、譲渡の翌年2月15日までに耐震改修または取壊しを行えばよい形に緩和)
  • 相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却すること
  • 特例の適用期限は令和9年(2027年)12月31日までの譲渡
  • 相続人が3人以上の場合、控除額は一人あたり2,000万円に縮小(令和6年1月1日以後の譲渡)

ポイントは「3年」という期限が、実務上かなり短いことです。相続の手続き、遺品整理、耐震改修または解体、買主探し。これを3年でやり切る必要があります。「落ち着いてから」と1年置いてしまうと、残りは2年です。

税制の適用可否は個々の状況によって判断が分かれます。この記事は制度の概要をまとめたものであり、実際の適用にあたっては必ず税務署または税理士にご相談ください。市区町村が発行する確認書などの必要書類もあります。

家の価値をどう見積もるか、売るべきか持ち続けるべきかの考え方は、こちらも参考になると思います。

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遺品整理業者を選ぶときの5つの基準

1. 見積書に「内訳」があるか

「一式 30万円」で終わっている見積書は要注意です。人件費、車両費、処分費、オプション。項目ごとに分かれていれば、他社と比較できますし、削れる部分も見えます。

2. 追加料金が発生する条件が書かれているか

当日になって「思ったより物が多かった」と増額されるのが、この業界で最も多いトラブルです。追加が発生する条件と、その場合の単価を書面で確認してください。

3. 廃棄物を適正に処理できる体制があるか

家庭から出る不用品は一般廃棄物にあたり、収集運搬には市町村の許可が必要です。自社に許可がない業者でも、許可業者と提携して適正に処理しているなら問題ありません。「どこに、どう出しているのか」を聞いて、明確に答えられるかを見てください。不法投棄された場合、依頼した側が責任を問われることもあります。

4. 買取に対応しているか(古物商許可の有無)

家電、着物、骨董、貴金属、工具など、値がつくものは処分費と相殺できます。買取をするには古物商許可が必要です。

5. 立ち会えない場合の記録方法

遠方に住んでいて当日立ち会えないなら、作業前後の写真、貴重品が出てきたときの連絡方法を事前に決めておきましょう。ここを詰めておくかどうかで、後の安心感がまったく違います。

「遺品整理110番」という選択肢|まず見積もりだけ取ってみる

とはいえ、遠方から複数の業者を探して比較するのは、それ自体がかなりの負担です。そこで選択肢に入れておきたいのが、全国対応の紹介サービスです。

「遺品整理110番」は、東証グロース上場のシェアリングテクノロジー株式会社(証券コード3989)が運営する遺品整理業者の紹介サービス。全国1,000社以上の加盟店から、対応可能な業者を手配してくれます。

サービスの特徴(公式情報より)

  • 全国対応・24時間365日受付。深夜や早朝でも相談を受け付けている
  • 業者の紹介は無料、見積もりも無料
  • 基本料金に含まれる作業:仕分け/不用品処分/買取/養生/分別・梱包/搬出・積込/簡易清掃
  • オプション対応:遺品供養、遺品の配送、ハウスクリーニング、消臭作業、特殊清掃、エアコン移設、屋外の整理、法務手続き代行、廃車手続き代行
  • 生前整理、いわゆるゴミ屋敷状態の片付けにも対応
  • 加盟店のサービス内容と価格を標準化することで、料金の見通しを立てやすくしている

遺品整理でいちばん不安なのは「相場がわからないこと」だと思います。基本料金にどこまで含まれ、どこからがオプションなのかが線引きされているのは、初めて依頼する人にとって判断材料になります。

デメリットと注意点も書いておきます

  • 実際に作業するのは加盟店です。担当する業者によって、作業の質や説明の丁寧さに差が出る可能性があります
  • 料金は現地見積もりで確定します。物量・搬出動線・オプションで金額は動くので、目安だけで判断しないでください
  • 不用品回収だけの依頼には対応していません。「遺品整理ではなく、粗大ごみをまとめて捨てたいだけ」という場合は、市の粗大ごみ収集や別のサービスを検討したほうが早いです
  • 供養・特殊清掃・ハウスクリーニングなどは別料金です。総額を知りたいなら、必要な作業を最初にすべて伝えてください

こんな方に向いています

  • 遠方に住んでいて、地元の業者を自力で探す余裕がない方
  • 相場がわからず、1社の見積もりが妥当か判断できない方
  • 一戸建て丸ごとなど、自力では現実的に無理な物量を抱えている方
  • 買取や供養もまとめて相談したい方
  • 四十九日や納骨など、期限が決まっていて急いでいる方

逆に、向いていない方

  • すでに信頼できる地元業者に心当たりがある方
  • 不用品の処分だけを頼みたい方(対象外です)
  • 作業する業者を自分で指名したい方

まず「いくらかかるのか」だけ、はっきりさせる

見積もりは無料です。金額がわかれば、兄弟で話し合うときも、売却の計画を立てるときも、話が具体的になります。

全国対応の遺品整理サービス【遺品整理110番】

片付けた後、その家をどうするか

売る

更地にして土地として売るか、古家付きで売るか。解体費用は木造一戸建てで100万円以上かかることも多く、「解体してから売る」が常に正解とは限りません。3,000万円特別控除を使うなら耐震改修または取壊しが要件になるので、税理士・不動産会社の両方に相談したうえで決めてください。

貸す・空き家バンクに出す

臼杵は移住先として選ばれる土地でもあります。子育て世帯向けの支援も比較的手厚く、「古くても手を入れて住みたい」という需要は確実にあります。実家がその一軒になる可能性は十分あります。

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引き継いで住む

実家をリフォームして住む、という選択もあります。その場合に必ず確認したいのが床下と構造の状態。長く空き家だった家は、シロアリ被害が進んでいることがあります。

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よくある質問

遺品整理は、四十九日を過ぎてからでないとダメですか?
決まりはありません。四十九日や一周忌を区切りにする方が多いのは事実ですが、賃貸の退去期限がある、遠方から動ける日が限られているといった事情があるなら、早めに動いてまったく問題ありません。大事なのは、相続人全員が納得したうえで進めることです。
兄弟と意見が合わず、話が進みません。
費用と分担が見えていないことが原因のことが多いです。まず見積もりを1枚取ってしまうと、「誰がいくら出すか」「いつやるか」という具体的な話に移りやすくなります。見積もりは無料で取れるので、話し合いの材料として使うのが現実的です。
貴重品が出てきたらどうなりますか?
信頼できる業者なら、作業中に見つかった通帳・現金・貴重品は依頼者に引き渡します。立ち会えない場合は、発見時の連絡方法を事前に取り決めておいてください。この確認をするかどうかが、業者の姿勢を測る一つの目安にもなります。

まとめ|順番さえ間違えなければ、実家の片付けは進む

  • 空き家は放置するほどコストが増える。管理不全空家として勧告を受けると固定資産税の軽減が外れる
  • 相続登記は2024年4月から義務化、期限は3年以内
  • 順番は「相続人確認 → 重要書類の捜索 → 形見分け → 遺品整理 → 売却・賃貸の判断」
  • 費用の目安は一戸建てで25〜70万円程度。物量・搬出動線・オプションで変動する
  • 臼杵市は空き家バンク活用で家財処分費10万円以内の補助あり。片付け前に登録の検討を
  • 売却なら3,000万円特別控除。相続開始から3年が実務上のタイムリミット

親の家を片付けるのは、荷物を減らす作業であると同時に、家族の時間を整理する作業でもあります。だからこそ気が重い。それでも、見積もりを1枚取るところまでは、感情を使わずに進められます。そこから先の判断は、金額が見えてからで十分です。

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