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家づくりの連載を第1回から第8回まで書いてきて、総額まで公開しました。
本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。臼杵で土地を探すところから、家を建てて、引き渡しを受けて、外構を整えて、実際に住み始めるまで。その全部を、連載と関連記事に分けて書いてきました。ただ、記事が増えるにつれて「ど[…]
そのなかで、実はいちばん最後まで迷ったものがあります。太陽光発電と蓄電池です。
土地も、間取りも、住宅ローンも、外構も、迷いながらもどこかで「これでいこう」と決められました。でも太陽光だけは、調べれば調べるほど「で、結局うちの場合はどうなの?」がはっきりしませんでした。
結論から書くと、我が家は太陽光と蓄電池の両方をつけました。工事費込みで総額319万円(税込)です。
同じところで止まっている方がいると思うので、この記事では実際にかかった金額と、決め手になった理由、そして「つけるべきか」を他人に決めてもらうのではなく、自分で判断するために何を見ればいいのかを整理します。
我が家がつけたもの、かかった金額
まず数字から公開します。見積書ベースの実額です。
| 太陽光パネル | ハンファQセルズ「Re.RISE-NBC 440」×13枚+「Re.RISE-NBC MS 290」×2枚(合計6.3kW) |
| 蓄電池 | ニチコン トライブリッド蓄電システムT5(ESS-T5XG1)/7.4kWh×2台=合計14.9kWh |
| 金額 | 税抜290万円+消費税29万円=税込319万円(工事費込み) |
| 補助金 | 使えるものがなく、全額自己負担 |
※我が家の場合の実額です。設置容量・屋根の条件・時期によって変わるので、あくまで目安として見てください。
建物と土地で4,500万〜5,500万円かかったうえに、外構が250万円前後。そこにさらに319万円です。正直、安い買い物ではありませんでした。
それでもつけた、2つの理由
1. 災害に強い家にしたかった
これがいちばん大きな理由です。
大分は台風の通り道です。停電が起きたとき、冷蔵庫が止まって、スマホの充電ができなくて、夏なら扇風機も回せない。子どもがいる家庭で、それが数日続くことを考えたら、電気を自前で作って貯めておける状態にしておきたかった。
太陽光だけでは、停電時に使えるのは日中の限られた電力だけです。蓄電池をセットにして初めて「夜も、翌日も、いつもどおりに近い生活ができる」状態になります。だから我が家は最初から2つセットで考えました。
容量を14.9kWh(7.4kWhの2台構成)にしたのも同じ理由です。停電への備えとして考えると、中途半端な容量では夜をしのげません。また、ニチコンのT5シリーズは「トライブリッド」といって、将来電気自動車ともつなげられる仕組みなので、先々の選択肢が残るのも決め手のひとつでした。
言い方を変えると、我が家にとって太陽光は「光熱費を下げる設備」ではなく「保険」でした。元が取れるかどうかだけで判断していたら、たぶんつけていません。
2. 売ってくれた会社を信用できると思った
もうひとつは、人です。
太陽光は、屋根に穴を開けて金具を固定する工事です(※穴を開けない施工法もあります)。雨漏りに直結します。しかも設置したあと10年、20年と付き合っていく設備で、その間に必ずメンテナンスの話が出てきます。
説明の丁寧さ、聞いたことにその場でごまかさずに答えてくれるか、できないことをできないと言うか。最終的にはそこで決めました。製品のスペック以上に、「誰が工事をして、誰がその後を見てくれるのか」のほうが重要だと思っています。
大分・臼杵で太陽光の話が出やすい3つの理由
全国どこでも同じ条件ではありません。大分で家を建てる場合、太陽光の話が出やすい理由がいくつかあります。
1. 日照条件がわるくない
大分県は年間日照時間が比較的長い地域とされています。ただし「県全体の平均」と「あなたの家の屋根」は別の話です。ここは後で詳しく書きます。
2. 戸建てで、屋根面積が確保しやすい
都市部のように隣家が迫って影になる、という条件が臼杵では比較的少ない。我が家の土地も約80坪でした。屋根に載せられる枚数が増えれば、当然、話の前提が変わります。
3. 停電のリスクが現実的にある
これは我が家が重視した点です。台風や大雨で停電の可能性がある地域では、蓄電池の価値の見え方が変わります。「電気代がいくら安くなるか」だけでは測れない部分です。
つまり大分は、検討する価値はある地域です。ただしそれは「つけたほうがいい」とイコールではありません。
太陽光で後悔する人に共通していた3つのこと
調べていくなかで、後悔した人の話には共通点がありました。
1. 1社の見積もりだけで決めている
これは外構とまったく同じ構図です。
我が家は外構で、当初100万円だった予算が最終的に250万円前後になりました。ハウスメーカー経由の見積もりには中間マージンが乗ります。太陽光も同じで、住宅会社が出してくる1枚の見積書だけを見て「相場」を判断するのは、かなり危ないと思います。
比べる相手がいないと、その金額が高いのか安いのか、そもそも判断できません。
2. 屋根の条件を確認せずに、平均値で計算している
「太陽光は◯年で元が取れる」という話は、必ずどこかの条件を前提にしています。
屋根の向き(南向きか、東西か)、勾配、影になる時間、載せられるパネルの枚数。ここが違えば発電量は変わります。我が家も440Wのパネル13枚に、290Wの小さいパネル2枚を組み合わせて、屋根の形に合わせて6.3kWまで載せています。ネット上の平均値は、あなたの家の数字ではありません。
3. 売電収入を計算の中心に置いている
売電価格は年度ごとに見直されます。制度は変わるものだという前提で見ておいたほうが安全です。
「売電でいくら入るか」ではなく「自宅で使う電気をどれくらい自前でまかなえるか」を軸に考えたほうが、判断がぶれにくくなります。
つける・つけないを決める前に確認したい5つのこと
我が家が実際に確認した項目と、あとから「これは見ておくべきだった」と思った項目です。
1. 屋根に何kW載るのか
向き・勾配・面積で載せられる容量が決まります。まずここが出発点です。我が家は6.3kWでした。
2. 初期費用と、想定される年間発電量
金額だけを見ても判断できません。「いくらで、どれだけ発電する見込みか」がセットで初めて比較できます。
3. 保証とメンテナンスの中身
パネルの出力保証、機器保証、施工保証。それぞれ年数も対象範囲も違います。パワーコンディショナーは途中で交換が必要になる可能性があるので、その費用も含めて見ておきます。
4. 補助金の有無
国・県・市それぞれに制度がある場合があります。ちなみに我が家のときは、条件に合う補助金がありませんでした。あるものだと思って予算を組むと、後で足りなくなります。
制度は内容も受付期間も年度によって変わるので、必ず臼杵市の公式サイトや県の窓口で、その時点の最新情報をご確認ください。
5. 施工する会社そのもの
販売する会社と、実際に工事をする会社が別というケースもあります。「屋根に穴を開けるのは誰なのか」「不具合が出たときの窓口はどこか」は必ず確認してください。我が家が最後に決め手にしたのも、ここでした。
見積もりは、1社では判断できない
外構の記事でも同じことを書きましたが、比較用にもう1本見積もりを取るだけで、判断材料の質が変わります。
住宅会社の提案が悪いという話ではありません。その金額が妥当かどうかを判断する材料が、1社だけでは手元にないという話です。
我が家は結果的に税込319万円で契約しましたが、その金額を「妥当だ」と思えたのは、比較する材料を持っていたからです。
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全国対応で、見積もりの作成は無料です。屋根の条件を伝えると、対応できる施工会社からの提案を比較できます。
なお、発電量・費用対効果・売電の条件は、屋根の条件や制度、時期によって変わります。「必ず得をする」というものではありません。あくまで比較材料を増やすためのものとして使い、最終的な判断はご自身で、必要に応じて専門家にも相談したうえで行ってください。
正直に書くと、こういう方には向いていません
メリットだけ書くのはフェアではないので、向いていないケースも書いておきます。
- 数年以内に引っ越す可能性がある方 — 初期費用の回収には時間がかかります
- 屋根が北向き中心、または面積が小さい方 — 前提条件のところで不利になります
- 初期費用を住宅ローンに上乗せしたくない方 — 総返済額が増えます
- 「何年で元が取れるか」だけで判断したい方 — 制度も電気代も動くので、確実な答えは出ません
逆に、新築のタイミングで、屋根の条件がわるくなく、停電への備えにも価値を感じるなら、少なくとも見積もりを取って数字を見る価値はあると思います。
家が建ってから後付けするより、新築時のほうが工事はしやすいです。判断そのものは急ぐ必要はありませんが、情報を集めるのは早いほうがいいというのが正直なところです。
見積もりを取るときのチェックリスト
提案を受けたら、この5つはその場で確認してください。
- 設置容量(kW)と、想定年間発電量の根拠
- 総額に含まれているもの(パネル・パワコン・工事費・足場・申請費用)
- 保証の年数と対象範囲(出力/機器/施工/雨漏り)
- パワーコンディショナーの交換時期と、その概算費用
- 実際に工事をする会社の名前と実績
蓄電池も一緒に検討するなら、これに「容量(kWh)」「停電時に使える範囲(家全体か、一部の回路だけか)」を足してください。ここは製品によって差が出ます。
この項目を2社以上に同じように聞くと、比較できる形になります。
よくある質問
太陽光は何年で元が取れますか?
屋根の条件・設置容量・電気の使い方・制度によって変わるため、一律の年数はお伝えできません。だからこそ、平均値ではなく自宅の条件で試算した数字を複数社から取ることをおすすめしています。我が家は元が取れるかどうかより、停電時に電気が使えることを優先して決めました。
蓄電池も一緒につけるべきですか?
目的によります。光熱費だけを見るなら太陽光だけという選択もあります。ただし停電への備えを重視するなら、蓄電池がないと夜間や翌日をしのげません。我が家が2つセットにしたのはそのためです。
臼杵市に補助金はありますか?
年度によって制度の有無も内容も変わります。我が家のときは条件に合うものがありませんでした。最新情報は臼杵市の公式サイト、または市役所の窓口でご確認ください。
新築時と後付け、どちらがいいですか?
工事のしやすさという点では新築時に分があります。ただし予算配分の問題もあるので、外構と同じく「別枠で確保できるか」を先に考えたほうが現実的です。
まとめ
- 我が家は太陽光6.3kW(Qセルズ Re.RISE)+蓄電池14.9kWh(ニチコン T5)で税込319万円。補助金は使えませんでした
- 決め手は光熱費ではなく、災害・停電への備えと、工事とその後を任せられる会社かどうか
- 後悔しているのは、1社だけで決めた/屋根の条件を見ていない/売電前提で計算したケース
- 判断材料は設置容量・発電量・保証・補助金・施工会社の5つ
- 補助金や制度は年度で変わるため、最新情報は必ず公式で確認を
外構のときに私たちが学んだのは、「最後に回すと、比較する時間がなくなる」ということでした。太陽光と蓄電池も、同じ構図になりやすい項目です。
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