1歳6か月児健診や3歳児健診のあと、「もう少し様子を見ましょう」と言われて帰ってきた。
その日から、なんとなく落ち着かない気持ちが続いている。そんな方に読んでいただきたい記事です。
この言葉は、受け取り方によってまったく違う意味になります。何が起きているのかと、次に何をすればいいのかを整理します。
「様子を見ましょう」は、見送りではありません
多くの保護者の方が、この言葉を「問題なし」または「はぐらかされた」のどちらかで受け取ります。でも実際の意味は、たいていそのどちらでもありません。
乳幼児健診は、限られた時間のなかで、その日その場のお子さんを見る場です。子どもは日によって、場所によって、驚くほど様子が変わります。1回の観察だけでは判断材料が足りないことのほうが、むしろ普通です。
だから「様子を見ましょう」は、多くの場合こういう意味になります。
今の時点では判断がつかないので、これから先の変化を見たい
問題がないと確定したわけでも、何かがあると決まったわけでもない。まだ途中という状態です。
その場で聞いておきたかった2つのこと
健診の場は慌ただしく、聞きそびれたまま帰ってしまうことがよくあります。もし次の機会があれば、この2つだけは確認してください。
1. どのくらいの期間、様子を見るのか
「3か月後」「次の健診まで」など、目安があるだけで気持ちの持ちようが変わります。期間が決まっていないと、不安だけが宙に浮きます。
2. どうなったら、もう一度相談していいのか
ここがいちばん大事です。「こういうことがあれば早めに来てください」という基準をもらっておくと、判断を自分ひとりで抱えこまずに済みます。
すでに健診が終わってしまっている場合でも、あとから市の窓口に電話して聞いて構いません。「先日の健診で様子を見ましょうと言われたのですが、どのくらいの期間でしょうか」と尋ねれば答えてもらえます。
待っている間に、家庭でできること
「様子を見る」というのは、何もしないことではありません。かといって、特別な訓練をする必要もありません。記録を取っておくことが、いちばん役に立ちます。
できたことも書いておく
気になることだけを記録すると、心配な出来事ばかりが並びます。できるようになったことも一緒に書いておくと、あとで読み返したときに変化が見えます。
場面をセットで書く
「かんしゃくがあった」だけでなく、「どこで」「何の直前・直後に」を添えます。次の相談のときに、これが決定的な手がかりになります。
動画を撮っておく
ことばの様子や遊び方は、説明するより見てもらうほうが早いことがあります。相談のときにスマートフォンで見せられると、話が一気に具体的になります。
待たずに相談していい場合もあります
「様子を見ましょう」と言われたからといって、期間が来るまで動いてはいけないわけではありません。
次のような場合は、期間を待たずに相談して大丈夫です。
- 保護者自身が日々の生活で強く困っている(睡眠、食事、外出などが立ち行かない)
- 健診のあとに気になることが増えたと感じている
- 保育園や幼稚園の先生からも同じような話が出てきた
- 不安が続いて、保護者の側がしんどくなっている
最後の項目を軽く見ないでください。保護者が消耗している状態は、それ自体が相談する理由になります。子どもの状態だけが相談の対象ではありません。
相談することのハードルは、思っているより低い
相談窓口は、診断をする場ではありません。話を聞いて、必要なら次の行き先を教えてくれる場所です。
そして、相談したからといって、何かに通うことが決まるわけではありません。児童発達支援などを利用するには別の申請が必要で、それは保護者が申し込んで初めて動き出します。
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よくある質問
まとめ
- 「様子を見ましょう」は、問題なしでも見送りでもなく「まだ途中」という意味です
- 確認したいのは期間と再相談の目安の2つだけ。あとからでも聞けます
- 待つあいだはできたことも含めて記録。場面とセットで書くと役立ちます
- 困りごとが増えたとき、保護者がしんどいときは、期間を待たずに相談して大丈夫です
お子さんの月齢ごとの発達については、こちらでも整理しています。
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