大分県臼杵市に建設中の新フェリーターミナルが、いよいよ2025年春(4月予定)に開業します!
長年の課題であった港湾の混雑を解消し、物流効率を高めるだけでなく、観光客誘致や地域住民の利便性向上にも大きく貢献することが期待されています。
今回は、新フェリーターミナルの最新情報と、地域に与える影響について詳しく解説します。
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臼杵新フェリーターミナル:地域活性化の起爆剤となるか?
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新ターミナル建設の背景
既存ターミナルの課題
臼杵港は長年、愛媛県八幡浜市とを結ぶ重要なフェリー航路として機能してきました。
しかし、既存のターミナルは、造船所や漁港が混在しており、慢性的な混雑が課題となっていました。
特に、大型船舶の入港時の航行安全が懸念されており、より大型で近代的なフェリーに対応できないという問題もありました。
これらの問題を解決するために、現在地から約500メートル東に新しいターミナルを建設する計画が始まりました。
この移転は、単なる施設の更新ではなく、地域の海上交通の安全性と効率性を高めるための戦略的な決断と言えるでしょう。
交通需要の増加
東九州自動車道が宮崎まで開通した2016年以降、臼杵-八幡浜航路の乗客数と貨物取扱量は着実に増加しています。
2023年には、乗客数が21万2千人(2016年比7万人増)、貨物取扱量が979万3千トン(2016年比133万トン増)に達しました。
さらに、2024年4月からはトラック運転手の時間外労働上限規制が始まり、フェリーを利用して休息時間を確保するニーズがさらに高まると予想されています。
また、中九州横断道路が全線開通すれば、西九州からの利用も増加すると見込まれています。
このように、増加する交通需要に対応するためにも、新ターミナルの建設は不可欠なプロジェクトと言えるでしょう。
新ターミナルの概要
ターミナルの規模と機能
新フェリーターミナルは、約6万平方メートルの埋立地に建設され、バースの長さは140メートルと、既存のターミナルより25メートル拡張されます。
これにより、フェリーの大型化に対応できるようになり、一度に運べる貨物量も増加します。
ターミナルは当初1バースで運用を開始し、将来的には2バース体制に移行する予定です。
また、耐震強化岸壁を採用し、南海トラフ地震などの災害に備えた設計となっています。
ターミナル背後には緑地が整備され、平時は市民の憩いの場として、災害時には支援物資の置き場として活用されます。
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最新設備の導入
新ターミナルには、リクライニングシートや女性ドライバー専用の個室など、居住性を高めたフェリーが導入される予定です。
これにより、高齢者や女性にも快適な船旅を提供できるようになり、四国と九州の交流拡大に貢献することが期待されています。
EV充電器も設置され、環境負荷の低減に貢献します。
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物流はどう変わる? 2024年問題への対応
2024年問題とは
トラック運転手の労働時間上限
2024年4月から、トラック運転手の時間外労働時間の上限が規制されます。
これにより、長距離輸送において、運転手の休息時間確保がより重要になります。
十分な休息を取らずに運転を続けると、疲労による事故のリスクが高まるだけでなく、法令違反となる可能性もあります。
フェリー輸送のメリット
フェリー輸送は、トラック運転手が休息時間を確保しながら、車両を目的地まで輸送できるという大きなメリットがあります。
運転手はフェリーに乗船中、睡眠や食事などを取り、疲労を回復することができます。
また、フェリーは災害時の代替輸送手段としても期待されており、物流の安定化にも貢献します。
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新ターミナルがもたらす効果
輸送能力の向上
新ターミナルのバース延長により、大型フェリーが利用できるようになり、一度に運べる貨物量が増加します。
これにより、輸送効率が向上し、物流コストの削減にもつながります。
また、中九州横断道路の開通により、西九州からのアクセスも向上し、広範囲からの貨物を集めることが可能になります。
環境負荷の低減
フェリー輸送は、トラック輸送に比べて二酸化炭素排出量が少ないというメリットがあります。
新ターミナルでは、LNG燃料フェリーの導入も検討されており、環境負荷のさらなる低減が期待されます。
モーダルシフトを促進し、持続可能な物流を構築することが重要です。
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観光客誘致への期待
観光客増加の可能性
四国からのアクセス向上
新ターミナルの完成により、四国からのアクセスが大幅に向上します。
愛媛県八幡浜市との間のフェリー航路は、観光客にとって重要な移動手段となります。
新フェリーには、快適な居住空間が提供されるため、より多くの観光客が臼杵を訪れることが期待されます。
周辺観光施設との連携
臼杵市には、臼杵石仏や臼杵城など、多くの観光スポットがあります。
新ターミナルを拠点として、これらの観光施設を巡るツアーなどを企画することで、観光客の滞在時間を延ばし、地域経済の活性化につなげることができます。
また、ターミナル周辺に地域の歴史や文化を反映した観光施設を整備する計画もあり、観光資源の多様化が期待されます。
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地域経済への波及効果
宿泊・飲食需要の増加
観光客の増加は、地域の宿泊施設や飲食店の需要を高めます。
特に、地元食材を使った料理や特色ある宿泊プランを提供することで、観光客の満足度を高め、リピーターを増やすことができます。
地元ビジネスの活性化
新ターミナル内や周辺地域に、地元の特産品を販売するショップや工房などを誘致することで、地元ビジネスの活性化につなげることができます。
地域ブランドを確立し、観光客だけでなく、地元住民にも愛される商品やサービスを提供することが重要です。
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地域住民の声:期待と不安
住民の期待
地域振興への期待
多くの住民が、新フェリーターミナルの開設を地域振興の起爆剤として期待しています。
雇用の創出や若者の定住促進、地域経済の活性化など、さまざまな効果が期待されています。
利便性の向上
新ターミナルの開設により、九州内外へのアクセスが向上し、住民の利便性が高まります。
特に、高齢者や交通弱者にとっては、移動の負担が軽減されることが期待されます。
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住民の不安
環境への影響
交通量の増加による環境への影響を懸念する住民もいます。大気汚染や騒音、振動など、生活環境が悪化する可能性を指摘する声もあります。
安全面の懸念
交通量の増加による交通事故の増加や、ターミナル周辺の治安悪化を懸念する住民もいます。
交通安全対策の徹底や、警察との連携によるパトロール強化などが求められます。
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竣工式典と今後の展望
竣工式典の詳細
イベント内容
新フェリーターミナルは2025年3月20日に完成し、4月から利用開始となります。
竣工を記念して、3月20日には竣工式典とオープニングイベントが開催されます。
書道パフォーマンスや吹奏楽演奏、神楽演舞など、さまざまなイベントが予定されています。

引用元:広報臼杵(2025.3Vol.243)
アクセス方法
当日は臼杵市役所から新フェリーターミナルまでシャトルバスが運行されます。
会場内に一般駐車場はないため、臼杵市役所臼杵庁舎の臨時駐車場を利用することになります。
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今後の展望
さらなる発展に向けて
新フェリーターミナルを東九州の玄関口として、地域経済の活性化や観光振興に貢献することが期待されています。
港の特性を生かし、計画的な整備を進めることが重要です。
持続可能な社会の形成
新フェリーターミナルの開設は、地域の人口減少と高齢化に対処する貴重な機会となります。
交通アクセスの向上によって地域の活性化を図り、若者を引き寄せる要因となることが期待されています。
持続可能な社会の形成に貢献するためにも、新フェリーターミナルの成功が不可欠です。
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まとめ
新フェリーターミナルは、臼杵市の未来を拓く架け橋となるでしょう。
九州と四国を結び、人、物、情報の交流を活発化させることで、地域経済を活性化させ、新たな雇用を創出します。
また、災害時には緊急物資の輸送拠点として、地域住民の安全・安心を確保する役割も担います。
地域住民、企業、行政が一体となり、新フェリーターミナルを最大限に活用することで、臼杵市は持続可能な発展を遂げることができるでしょう。
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