「スマホを貸していたら、翌月の請求が数万円になっていた…」
「子どもが『魔法石』を勝手に買いまくっていた…」
これは決して他人事ではありません。
国民生活センターには、子どものオンラインゲーム課金に関する相談が年間数千件も寄せられています。
中には数十万円〜百万円単位の高額請求に至るケースも。
「うちは無料アプリしか入れてないから大丈夫」 そう思っている方こそ危険です。
無料アプリの多くは、アイテム課金(ガチャなど)で収益を上げています。
この記事では、今すぐやるべき「課金ブロック設定(iPhone/Android)」と、万が一やってしまった時の「事後対応」を徹底解説します。
後悔する前に、必ず設定を見直してください。
なぜ防げない? 子どもが課金してしまう「3つの落とし穴」
そもそも、なぜ親の目が届かないところで課金が発生するのでしょうか。
パスワードの自動入力設定
「毎回パスワードを入力」の設定にしておらず、指紋や顔認証、または認証なしでワンタップ購入できてしまう状態。
キャリア決済の盲点
クレジットカードを登録していなくても、携帯電話料金と合算して支払う「キャリア決済」の限度額が初期設定のまま(数万円など)になっている。
「お金」の認識不足
子どもにとって、ゲーム内のコイン購入は「お店でお金を払う」感覚ではなく、「ボタンを押したらアイテムが増えた」というゲームの一部にしか見えていません。
【iPhone編】鉄壁ガード! スクリーンタイムの設定
iPhone(iPad)ユーザーは、「スクリーンタイム」機能を使って課金を完全にオフにできます。
手順1:アプリ内課金を「許可しない」にする
これが最強の対策です。
「設定」 > 「スクリーンタイム」を開く。
「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、スイッチをオンにする。
「アプリのインストールと購入」をタップ。
「アプリ内課金」を選択し、「許可しない」にチェックを入れる。
これで、ゲーム内の購入ボタンを押してもエラーになり、課金できなくなります。
手順2:パスワードを必須にする
念のため、ダウンロード時のパスワードも必須にしておきましょう。
同じ画面の「パスワードを要求」で「常に要求」を選択。
Point スクリーンタイム自体の設定を変更されないよう、必ず「スクリーンタイム・パスコード」(画面ロックのパスコードとは別のもの)を設定しておきましょう。
【Android編】Google Playとファミリーリンクの設定
Androidユーザーは、Google Playストアの設定と、管理アプリを活用します。
手順1:購入時に認証を必須にする
「Playストア」アプリを開く。
右上のアイコン > 「設定」 > 「認証」をタップ。
「購入時には認証を必要とする」を開く。
「このデバイスでのGoogle Playを通じたすべての購入」を選択。
これで、課金のたびにパスワード(または生体認証)が必要になります。
手順2:「ファミリーリンク」で管理する(推奨)
Google公式の無料アプリ「Googleファミリーリンク」を使えば、親のスマホから子どものスマホを管理できます。
子どもがアプリを入れようとしたり、課金しようとしたりすると、親のスマホに「承認リクエスト」が届くよう設定できます。
これが最も確実です。
見落としがち!「キャリア決済」の上限額変更
App StoreやGoogle Playの設定だけでなく、携帯電話会社(docomo, au, SoftBankなど)側の設定も重要です。
IDとパスワードさえあれば、クレカなしで決済できてしまうからです。
各キャリアの「マイページ(My docomoなど)」にログインし、「キャリア決済の利用限度額」を最低額(または0円)に設定するか、「利用制限(パスワードロック)」をかけましょう。
もし課金されてしまったら? 返金の可能性と相談窓口
対策をしていたのに、あるいは設定前にやられてしまった場合。諦める前に動くべき手順があります。
※必ず返金されるとは限りませんが、可能性がある行動です。
1. プラットフォームへ「返金リクエスト」をする
ゲーム運営会社ではなく、まずは決済元(AppleかGoogle)に申請します。
iPhone (Apple):
reportaproblem.apple.comにアクセスし、「返金をリクエストする」を選択。理由に「子供/未成年者が許可なく購入した」を選びます。
Android (Google):
Playストアの「予算と履歴」またはGoogleのヘルプページから「払い戻しをリクエスト」を行います(原則48時間以内)。
2. 消費者ホットライン「188」へ相談
未成年者が親の同意なく行った契約は、民法上の「未成年者取消権」により取り消せる可能性があります。
ただし、「親のスマホを勝手に使った(親になりすました)」とみなされると取り消せない場合も。
自分で判断せず、消費者ホットライン「188(局番なし)」に電話し、専門家に相談してください。
最大の対策は「教育」と「ルール作り」
設定で物理的に防ぐことは大切ですが、子どもはいずれ抜け道を探します。 根本的な解決には、お金の教育が不可欠です。
1. 「データ=お金」であることを教える
「この剣を買う1,000円は、お菓子が10個買える値段だよ」「パパとママが一生懸命働いたお金だよ」と、現実の価値と結びつけて話しましょう。
2. ルールを破った時のペナルティを決める
「勝手に課金したら、1ヶ月スマホ禁止」「お小遣いから引く」など、事前にルールを決め、紙に書いて貼っておきましょう。
おわりに:テクノロジーを悪者にしないために
「怖いからスマホは一切禁止!」というのは、今の時代現実的ではありませんし、デジタルリテラシーを育む機会を奪ってしまいます。
悪いのはスマホではなく、「無防備な設定」と「ルールの欠如」です。
この記事を読み終わったら、すぐにスマホの設定画面を開いてください。 たった数分の設定が、数十万円の家計と、親子の信頼関係を守ることにつながります。
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