「家事の間、Youtubeを見せておとなしくさせてしまった…」
「スマホばかり見せると、言葉が遅れるって本当?」
現代の子育てにおいて、テレビやタブレットなどの「映像メディア」は切っても切れない存在です。
便利だと分かっていても、心のどこかで「スマホ育児」への罪悪感を感じているママパパは多いのではないでしょうか。
結論から言うと、映像メディアは「使い方次第で、毒にも薬にもなる」ツールです。
最新の研究では、「長時間見ること自体」よりも、「何を、どのように見るか」の方が発達への影響が大きいことが分かってきました。
この記事では、デジタル時代の親が知っておくべき「映像メディアとの上手な付き合い方」を解説します。
禁止するのではなく、賢く使いこなすためのルールを一緒に学びましょう。
テレビは悪影響? 最新の研究が示す「真実」
かつては「テレビを見るとバカになる」なんて言われたこともありました。しかし、研究が進んだ現在、その見解は少し変わってきています。
1. 「視聴時間」だけが悪ではない
多くの研究において、単にテレビを見ている時間の長さだけで、直接的な発達遅延(言葉の遅れなど)が起こるわけではないとされています。
1歳児の平均視聴時間は1日約1時間44分というデータもありますが、そのうち集中しているのは20〜30分程度。
残りは「ついているだけ」の時間が多いのです。
2. 本当に怖いのは「置き換え(Displacement)」
では、なぜ「見せすぎは良くない」と言われるのでしょうか? それは、テレビを見ている間、本来やるべきだった「実体験」が奪われてしまうからです。
親子の会話
外遊びでの運動
手先を使ったおもちゃ遊び
睡眠時間
テレビそのものが脳を攻撃するわけではありません。テレビによって「成長に必要な体験時間が削られること」が、発達へのリスクとなるのです。
メリットに変える! 映像メディア活用の「3つの鉄則」
映像メディアを「子守り」ではなく「教材」に変えるには、以下の3つのポイントが重要です。
鉄則1:年齢に合った「良質な番組」を選ぶ
子どもは、意味の分からない映像を見ても学習できません。
0〜1歳: ストーリー性よりも、歌、リズム、単純な動きのあるもの(Eテレの『いないいないばあっ!』など)。
2歳以降: 簡単な物語や、挨拶などの社会的ルールが学べるもの(『アンパンマン』『しまじろう』など)。
注意点 YouTubeの「オートプレイ(自動再生)」は要注意。次々と刺激的な動画が流れる可能性があるため、「YouTube Kids」アプリを使用し、親が許可したチャンネルのみを見せる設定にしましょう。
鉄則2:親子で「共視聴(コ・ビューイング)」する
これが最も重要なポイントです。 子どもを一人で画面の前に放置せず、親も一緒に見て、会話のきっかけにしてください。
【例】
「あ、ワンワンが出てきたね!」
「リンゴだね、美味しいそうだね」
「次はどうなるかな?」 など
親が隣で解説(ナレーション)を入れることで、単なる「光と音の刺激」が、「言葉と意味を結びつける学習」へと変わります。これを「共視聴」と呼び、語彙力を伸ばす効果が実証されています。
鉄則3:終わりの「線引き」を決める
ダラダラ見を防ぐために、ルールを明確にします。
「1日合計2時間まで」を目安に ※WHOなどは、2歳未満は極力見せない、2歳以上は1時間以内を推奨していますが、現代の生活では2時間が現実的なラインでしょう
「ご飯中は消す」「寝る1時間前は消す」といったメリハリをつける。
スマホ・タブレット特有の注意点
タッチスクリーン型の端末は、テレビよりも没入感が高く、依存しやすい特徴があります。
1. アプリは「受け身」より「能動的」なものを
ただ動画を見るだけでなく、指を使ってパズルをしたり、絵を描いたりする「知育アプリ」は、創造性を育む可能性があります。
ただし、これも「親と一緒にやる」ことが大前提です。
2. 視力への影響
スマホは画面が小さく、目が近くなりがちです。
30cm以上離す。
30分見たら、遠くを見て目を休める。
- これらを習慣づけましょう。
どうしても頼りたい時の「親の心得」
「理想は分かったけど、夕飯の準備中は見せないと無理!」 それが現実ですよね。そんな時は、罪悪感を持つ必要はありません。
ワンオペ時の救世主として割り切る
「ママがイライラして怒鳴るくらいなら、テレビを見せてニコニコご飯を作る方がマシ」です。
その代わり、手が空いたら「さっきテレビで何やってた?」と聞いてあげてください。 「後のフォロー」があれば大丈夫です。
終わらせるテクニック
テレビを消すとギャン泣きするのは、「突然楽しみを奪われるから」です。
「この時計の針がここに来たらおしまいね」と予告する。
「テレビにバイバイしようか!」と儀式化する。
「次はオヤツにしよう!」と、次の楽しみを提示して切り替える。
まとめ:メディアは「親子の会話」の種になる
映像メディアは、決して子育ての敵ではありません。
正しい使い方をすれば、見たことのない動物を知り、素敵な音楽に出会い、感性を育む素晴らしいツールになります。
大切なのは、「メディアに使われる」のではなく「メディアを使いこなす」こと。
見せっぱなしにせず、声をかける。
見る時間と内容を親が管理する。
リアルな体験(外遊びなど)とのバランスをとる。
この3つを意識して、デジタル時代の子育てを賢く乗り切っていきましょう。
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