「下の歯がちょこっと生えてきた!」
赤ちゃんの成長は嬉しいものですが、同時に悩むのが「歯磨き」のこと。
「いつから始めるべき?」
「まだうがいもできないのに、どうやって?」
「口を開けようとすると全力で拒否される…」
そんなママパパへ。
この記事では、歯科医も推奨する「時期別の歯磨きステップ」と、赤ちゃんが「嫌がらずに磨かせてくれるコツ」を分かりやすく解説します。
正しい知識があれば、歯磨きタイムは「戦い」ではなく、楽しい「スキンシップ」の時間になりますよ。
「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫?」いいえ、それは大きな間違いです。乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びや質に大きく影響します。実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯菌(ミュータンス菌)は一匹もいません。それなの[…]
歯磨きデビューはいつ? 時期別ステップアップ表
結論から言うと、「乳歯が1本でも生えてきたら」虫歯予防のスタートです。
しかし、いきなりゴシゴシ磨く必要はありません。成長に合わせて段階を踏んでいきましょう。
| 時期 | お口の状態 | やること・目的 | 使う道具 |
生後3〜5ヶ月 (歯が生える前) | 歯なし | 【お口へのタッチに慣れる】 顔や口周りを触られることに抵抗をなくすスキンシップ期間。 | 清潔な手 ガーゼ |
生後6〜8ヶ月 (下の歯が生え始め) | 1〜2本 | 【異物に慣れる】 「口の中にモノが入る感覚」に慣れさせる。授乳後などにサッと拭う程度でOK。 | ガーゼ シリコンブラシ |
生後9ヶ月〜 (上下の歯が生える) | 4〜8本 | 【ブラシに慣れる】 仕上げ磨きの練習開始。シャカシャカという感触や音に慣れる。 | 乳児用歯ブラシ (喉突き防止付) |
1歳〜 (奥歯が生える) | 奥歯あり | 【本格的な虫歯予防】 奥歯の溝は虫歯になりやすい最重要ポイント。しっかり磨く。 | 仕上げ磨き用ブラシ フッ素ジェル |
痛くない!怖くない!「仕上げ磨き」の極意
赤ちゃんが歯磨きを嫌がる最大の理由は、「痛いから」と「怖いから」です。
この2つを取り除く、プロ直伝のテクニックを紹介します。
1. 姿勢は「寝かせ磨き」が基本
抱っこや座った状態では、口の中がよく見えず、不意に動いた時に危険です。
正しい姿勢: ママパパが足を広げて座り、太ももの間に赤ちゃんの頭を乗せます(股挟みスタイル)。
メリット: 口の中が照明でよく見え、赤ちゃんの頭と手を固定できるため安全です。
2. ここに注意!「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」
上の前歯を磨く時、赤ちゃんが急に泣き出したことはありませんか?
それは、上唇の裏にあるスジ「上唇小帯」に歯ブラシが当たって痛いからかもしれません。
3. 持ち方は「鉛筆持ち」で優しく
大人が自分の歯を磨くように「グー」で握ると、力が入りすぎます。
なぜ嫌がる? ギャン泣き回避の心理作戦
技術は完璧でも、気分で嫌がるのが赤ちゃんです。そんな時は「楽しい雰囲気づくり」で乗り切りましょう。
1. 「歯磨き=遊び」と認識させる
真顔で羽交い締めにしていませんか?赤ちゃんにとってそれは恐怖体験でしかありません。
好きな歌を歌いながら。
ぬいぐるみを使って「くまさんも磨こうね〜」と見せる。
歯磨き動画やアプリを見せながら行う。
2. 自分で持ちたがったら持たせる
「自分でやりたい!」という意欲は大切にしましょう。
持たせる用: 喉突き防止プレートが付いた安全なブラシ(カミカミ用)。
仕上げ用: ママパパが使うブラシ(コシがあり磨きやすいもの)。
この「2本持ち」作戦がおすすめです。
3. 完璧を目指さない(3秒でOK)
機嫌が悪くてどうしてもダメな日は、完璧を目指さなくて大丈夫です。
「今日は下の歯だけ」「3秒数える間だけ」など、妥協点を見つけましょう。
「歯磨きを嫌いにならせないこと」の方が、1回の汚れを落とすことより遥かに重要です。
虫歯のメカニズムを知って予防しよう
そもそも、なぜ虫歯になるのでしょうか?
敵(虫歯菌)の正体を知っておくことで、対策の意識が変わります。
1. 虫歯菌(ミュータンス菌)はどこから?
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌はいません。
歯が生えてくる頃に、身近な大人(親)の唾液を介して感染します(スプーンの共有やキスなど)。
パパママ自身が歯科治療を受け、口の中を清潔に保つことが、赤ちゃんを守る第一歩です。
2. 虫歯になりやすい条件
虫歯は「歯質 × 菌(糖分)× 時間」の3つが揃った時に発生します。
歯質: フッ素入りジェル(500〜950ppm)を使って歯を強くする。
菌(糖分): おやつやジュースを控える。
時間: ダラダラ食べをせず、唾液が歯を修復(再石灰化)する時間を確保する。
「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫?」いいえ、それは大きな間違いです。乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びや質に大きく影響します。実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯菌(ミュータンス菌)は一匹もいません。それなの[…]
おわりに:かかりつけ歯科医を見つけよう
「歯医者は歯が痛くなってから行く場所」と思っていませんか?
今の常識は「痛くならないように予防に行く場所」です。
歯が生え始めたら、一度小児歯科を受診しましょう。
プロに歯磨き指導を受けたり、高濃度のフッ素を塗ってもらうことで、予防効果は格段に上がります。
毎日の歯磨きは大変ですが、今のケアが、お子さんの「一生モノの健康な歯」を作ります。
焦らず、気負わず、親子で少しずつ慣れていきましょう。
「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫?」いいえ、それは大きな間違いです。乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びや質に大きく影響します。実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯菌(ミュータンス菌)は一匹もいません。それなの[…]